

国際活動や災害派遣などで著しい功績のあった自衛官を顕彰する「第18回国民の自衛官」の表彰式が6日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ケ谷で開かれ、選出された9人1機関に、表彰盾などが授与された。
新型コロナウイルスの感染防止のため、式は一般招待や協賛関係者の出席を取りやめるなど規模を縮小して実施。例年、お言葉を述べていた三笠宮家の彬子さまのご臨席は見送られた。
出席した産経新聞社の飯塚浩彦社長は、新型コロナ対応や7月に九州を中心に被害をもたらした豪雨災害での活動に触れ、「人々の命を救い、復旧活動に全力で尽くされる姿に多くの国民が感銘を受け、心を打たれたと思う。自衛官の皆さまを国民の財産とし、存在意義をさらに高められるよう今後も尽力していく」と力を込めた。
来賓代表であいさつした岸信夫防衛相は「(自衛隊は)国民の強い信頼に支えられていなければその任務を十分に果たすことはできない。日々、職務に精励し、国民の信頼と期待に応えるために努力していくことが必要だ」と激励した。
選考経過の報告に続いて、飯塚社長が受章者に表彰盾を、同席した家族に記念品を贈呈した。
受章者を代表し、団体として受章した自衛隊中央病院の上部(うわべ)泰秀病院長は「自衛隊の活動が必要な事態の発生は新型コロナウイルス感染症の収束を待ってはくれない。流行下にあっても与えられた任務を達成し、国民の皆さまの負託に応えられるよう職務に邁進(まいしん)する」と決意を新たにした。
